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012《生活》自炊の工夫

  • ilovewell0323
  • 1月19日
  • 読了時間: 3分

 旅に出る前、料理は専ら食べる方中心で、作るのに興味はなく、ちょっと心配の種だった。自分で作れるのは数種類に過ぎず、すぐにメニューが尽きるだろうと思っていた。しかし、自炊の洗礼を受けた今、料理は「旅人の嗜み」と思うまでになっている。


 実際にやってみて、予想外の面白さを感じた。しかも、出来上がった料理が「結構いける」のである。凝ったもの、高級なもの、見栄えのするものは難しいが、自分で作った方が、向こうの安レストランよりずっと安くて旨い、手前味噌ではなくて。もしかすると料理の才能あるかもなんて思うと、なおさら面白くなってきた。恥ずかしながら、旅の間に得た料理に関する私なりの教訓めいたものを以下に記す。

(1) 料理は「作り上げる」という点において、日曜大工と似ている。端材を活かすがごとく

 余った食材でしゃれた一品ができたりすると、旨さがいや増すものである。

(2) 日本の主婦は偉大である。

(3) 日本の食材はこちらでもほとんど手に入る。現地在住の中国人や韓国人のために中華や

 韓国料理の食材もそれなりに揃っているが、日本の食材が特に豊富に出回っているのはそ

 れにとどまらず、日本食がそれだけワールドワイドに人気を博していることの表れではな

 いかと感じた。アラスカのスーパーの食料品コーナーは、世界からの食が出会い、各国の

 食文化の個性がぶつかり合いせめぎ合う場のようにも感じられた。

 料理そのものは楽しいのだが、食材の保存にはいろいろ工夫が要って苦労した。旅は移動である。一か所に留まっていられるのはせいぜい1週間。その間は、例えばモーテル滞在ならそこの冷蔵庫で在宅と同じような「食糧計画」が成り立つのだが、移動となると、冷蔵は難しく冷凍は無理である。しかも、氷の調達がままならない。モーテルに付設するドラッグストアのような店で運が良ければ氷が手に入ることもある。でも、すぐに霜がつくようなカチカチの氷ではなく、締まりのない”なき氷”ばかりである。またそれはあくまでも「冷やす」ためのもので、オン・ザ・ロックを試す気には到底ならない。

 米はカリフォルニア米やパックライスがどこでも手に入る。カリフォルニア米は炊き立ては大変美味しいが、冷えるとボソボソで、オムスビには向かない。和食の調味料はほとんど手に入る。強いて言えば、鰹節がレアーだったかも。豆腐はどこでも見かけるが、日本のとは異なり固くぼそぼそのものがほとんどである。日本の豆腐と同じものを見つけるのはやや難しい。キャベツは葉がペナンとした変ちくりんな品種しかないようだ。白菜は、それに似たやや丈の長いのがあって、試しに鍋で使ったら白菜の代役になった。苺ジャムだと思って間違って買ったチェリージャムが、シチューや焼き肉のたれの隠し味に大活躍した。納豆は簡単に入手できるが、生卵は止めといた方が無難だろう。

 
 
 

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